17業種・21職種・629業務を試算した

非エンジニアの現場で、生成AIは実際どれだけ業務を減らせるのか。私たちは自社の業務シミュレーターに収録した17業種・21職種・629の業務を集計し、職種ごと・業種ごとの削減ポテンシャルを出しました。結論は、1つの職種あたり月およそ17.6時間、収録した104の業種×職種を合計すると月1,835時間ぶんの定型業務が、いまのClaude(アンソロピックが提供するAI)で巻き取れる範囲に入る、というものです。

数字は代表的なケースの目安で、業務内容・習熟度・会社の規模で変わります。それでも、どの職種から手をつけると効くのかの当たりはつきます。

算出の方法

  • 対象: 各業種で実在する職種の代表業務を洗い出し、Claudeでどこまで肩代わりできるかを業務ごとに判定しました
  • 効率化率: Claude適性が高い業務を70%、中を50%、低を35%として削減時間を見積もりました
  • 集計: 業務ごとの月間削減時間を、職種・業種で足し合わせました

629業務のうち、Claude適性が「高」または「中」だったのは624業務(99%)。「ここはAIには無理」と感じる業務でも、工程を分解すると大半に入口があります。

主要な発見

  • 収録した104の業種×職種で、削減ポテンシャルの平均は1職種あたり月17.6時間でした
  • 629業務の99%がClaude適性「高〜中」。うち302業務が適性「高」に入りました
  • 職種別で削減時間が大きいのは税理士・企画・法務・マーケティング・経理で、いずれも月18時間前後です
  • 全社で見たとき効くのは、対象業務数の多い経理(96業務)・経営者(96業務)・一般事務(79業務)です。1人あたりの削減に加え、人数が多い職種ほど会社全体の効果が積み上がります
  • 業種別では広告・マーケ会社、介護・福祉、人材・派遣が上位でした。事務作業の比率が高い業種ほどポテンシャルが大きくなります

職種別の削減ポテンシャル

職種 月間削減時間の目安 平均効率化率
税理士 約19時間 57%
企画・経営企画 約18.8時間 57%
法務 約18.8時間 59%
マーケティング 約18.2時間 60%
経理・財務 約18.1時間 60%
EC運営 約18時間 60%
講師・インストラクター 約18時間 60%
社労士 約18時間 51%
行政書士 約18時間 60%
弁護士 約18時間 63%
制作・クリエイティブ 約18時間 60%
一般事務・アシスタント 約17.9時間 60%
カスタマーサポート 約17.5時間 62%
総務 約17.4時間 57%

月間削減時間は「1業種あたり」の代表値です。同じ職種でも業種により業務は変わります。

業種別の削減ポテンシャル

業種 1職種あたり月間削減時間
広告・マーケ会社 約19時間
介護・福祉 約18.8時間
人材・派遣 約18.8時間
EC・通販 約18.5時間
不動産 約18.3時間
飲食 約17.8時間
物流・運送 約17.8時間
士業事務所 約17.8時間
金融・保険 約17.6時間
製造業 約17.5時間
小売・物販 約17.5時間
美容・サロン 約17.4時間
その他・共通 約17.4時間
建設・工務店 約16.9時間
教育・スクール 約16.8時間
IT・Web制作 約16.8時間
医療・クリニック 約15.6時間

どこから着手すべきか

着手の順番は、削減時間が大きい職種から、ではありません。最初に効くのは、毎月くり返す定型業務が多く、成果物が文章・表・メールで完結する職種です。経理の請求・経費処理、一般事務の資料作成、マーケティングの記事やSNS、人事の募集要項や評価コメント。ここはClaude適性が高く、担当する人数も多いので、全社で見たときの削減が積み上がります。

対面の判断や現場作業が中心の業務は後回しでかまいません。まず1職種・1業務で時短を体感し、横に広げるほうが続きます。職種別の具体例は、経理ならClaudeで経理業務、営業ならClaudeで営業、士業なら士業のAI活用も合わせてご覧ください。

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出典: Claude Works「業種×職種別 生成AIの業務削減ポテンシャル レポート2026」 https://claudelab.jp/articles/770

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