Claude Code はターミナル(黒い画面)で使うもの、というイメージがあるかもしれません。しかし実は、VS Code(Visual Studio Code)という無料のテキストエディタの中でも使えます。

VS Code で Claude Code を使うと、ファイルの中身を見ながらAIに指示を出せるため、より直感的に作業できます。特に非エンジニアの方にとっては、ターミナルよりVS Code の方がはるかに使いやすいと感じることが多いです。

この記事では、VS Code に Claude Code を導入する方法から、非エンジニアでも使える活用テクニックまで詳しく解説します。

なぜ VS Code + Claude Code が便利なのか

まず、なぜわざわざ VS Code を使うのか。ターミナルでも同じことができるのに、VS Code を使うメリットを3つ紹介します。

メリット1: ファイルを見ながら指示できる

VS Code の画面は、左側にフォルダの一覧、中央にファイルの内容、右側(または下部)に Claude Code のパネルが表示されます。ファイルの中身を確認しながら「この3行目を修正して」「この表に列を追加して」と指示できるため、作業が直感的です。

ターミナルだけだと、ファイルの中身を確認するために別のコマンドを打つ必要がありますが、VS Code ならクリックするだけでファイルを開けます。

メリット2: 変更内容が色分け表示される

Claude Code がファイルを変更すると、VS Code が変更箇所を色分けして表示してくれます。追加された部分は緑、削除された部分は赤で表示されるため、「Claude が何を変えたか」が一目でわかります。

この機能は、Claude の変更内容を確認してから承認する際に非常に便利です。

メリット3: GUI で操作できる

VS Code は、ボタンやメニューで操作できるGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)です。ターミナルのようにコマンドを覚える必要がなく、マウスとキーボードの基本操作だけで使えます。

「ターミナルの黒い画面が怖い」という方でも、VS Code なら親しみやすいデザインで安心して使えます。

VS Code とは何か(非エンジニア向け解説)

VS Code を初めて聞いた方のために簡単に説明します。

VS Code(Visual Studio Code)は、Microsoft が無料で提供しているテキストエディタです。「メモ帳の超高機能版」と考えてください。

元々はプログラマー向けに作られたツールですが、以下のような特徴があるため、非エンジニアにも便利です。

  • 無料: Microsoft が無料で提供
  • 軽量: パソコンへの負荷が少なく、動作が軽い
  • 拡張機能: 機能を後から追加できる(Claude Code もその1つ)
  • ファイル管理: フォルダの中身を一覧表示し、クリックでファイルを開ける
  • 検索・置換: 複数ファイルを横断して文字列を検索・置換できる

日常業務で「テキストファイルやCSVファイルを扱うことがある」「複数のファイルを一括で編集したい」という方には、メモ帳やテキストエディットよりVS Code の方が圧倒的に効率的です。

インストール手順

ステップ1: VS Code をインストールする

まだVS Code をインストールしていない方は、以下の手順で入手します。

  1. ブラウザで code.visualstudio.com にアクセス
  2. 「Download」ボタンをクリック(自動でお使いのOS用が選択されます)
  3. ダウンロードしたファイルを開いてインストール

インストールは5分程度で完了します。

ステップ2: Claude Code 拡張機能をインストールする

VS Code を開いたら、Claude Code の拡張機能をインストールします。

  1. VS Code の左側にある四角いアイコン(拡張機能マーケットプレイス)をクリック
  2. 検索バーに「Claude Code」と入力
  3. 「Claude Code」(Anthropic が提供)が表示されたら「Install」ボタンをクリック
  4. インストールが完了するまで待つ(通常1分以内

これだけで、VS Code の中で Claude Code が使えるようになります。

ステップ3: アカウントにサインインする

拡張機能をインストールしたら、Anthropic のアカウントでサインインします。

  1. VS Code の左下に「Claude Code」のアイコンが表示されるのでクリック
  2. 「Sign In」をクリック
  3. ブラウザが開くので、Anthropic のアカウントでログイン
  4. VS Code に戻ると、サインイン完了

なお、Claude Code を使うには Anthropic の有料プラン(Max プランまたはAPIクレジット)が必要です。まだアカウントをお持ちでない方は、先に anthropic.com でアカウントを作成してください。

基本的な使い方

セットアップが完了したら、さっそく使ってみましょう。

Claude Code パネルを開く

VS Code で Claude Code パネルを開く方法はいくつかあります。

  • キーボードショートカット: Ctrl + Shift + P(Mac は Cmd + Shift + P)でコマンドパレットを開き、「Claude Code」と入力
  • サイドバー: 左側のサイドバーにある Claude Code アイコンをクリック
  • ターミナルから: VS Code 内蔵のターミナルで claude と入力

最もよく使うのはサイドバーからの起動です。Claude Code のパネルが画面の右側または下部に表示されます。

最初の指示を出す

Claude Code パネルが開いたら、テキスト入力欄に日本語で指示を入力します。

試しに、以下の指示を入力してみましょう。

このフォルダにあるファイルの一覧を表示して

Claude Code が、現在VS Code で開いているフォルダの中身をリストアップしてくれます。

ファイルを指定して操作する

VS Code のファイルエクスプローラー(左側のフォルダ一覧)でファイルをクリックして開き、Claude Code に「このファイルの内容を要約して」と指示すると、開いているファイルの内容を読み取って要約してくれます。

「このファイル」と言うだけで、VS Code で今開いているファイルを自動的に認識してくれるのが便利です。

非エンジニア向け 5つの活用例

VS Code + Claude Code の組み合わせで、非エンジニアの方が実務に使える活用例を5つ紹介します。

活用例1: Markdown で文書を作成する

Markdown(マークダウン)は、シンプルな記号で見出しや箇条書きを表現できるテキスト形式です。VS Code は Markdown のプレビュー機能を内蔵しているため、書きながら仕上がりを確認できます。

社内向けの議事録テンプレートをMarkdownで作成して。
日付、参加者、議題、決定事項、アクションアイテムのセクションを含めて。

Claude Code が Markdown 形式の議事録テンプレートを作成し、ファイルとして保存してくれます。VS Code の右上にあるプレビューボタン(虫眼鏡のアイコン)をクリックすると、整った見た目で確認できます。

社内マニュアル、報告書のテンプレート、業務手順書など、定型文書の作成に最適です。

活用例2: CSV データの加工

経理や営業で扱うことが多いCSVファイル(カンマ区切りのデータファイル)の加工も、VS Code + Claude Code なら簡単です。

sales_data.csv を読み取って、以下の加工をして新しいファイルに保存して。
1. 日付が2026年4月のデータだけ抽出
2. 売上金額の合計を計算
3. 担当者別の売上合計も計算
4. 結果を summary_april.csv として保存

Excel を開いてフィルタをかけて、SUMIF関数を書いて…という作業が、日本語の指示だけで完了します。特に数千行以上の大きなCSVファイルは、Excel よりClaude Code の方が高速に処理できます。

活用例3: 設定ファイルの編集

JSON や YAML といった設定ファイル(システムの動作を制御するファイル)の編集も、Claude Code に任せられます。

「設定ファイルなんて自分には関係ない」と思われるかもしれませんが、実はビジネスの場面でも設定ファイルに触れる機会は意外とあります。例えば、ウェブサイトの設定、メール配信ツールの設定、社内システムの設定などです。

この設定ファイルの「通知メールの送信先」を info@example.com から
team@example.com に変更して

設定ファイルの書式を知らなくても、Claude Code が正しい形式で変更してくれます。

活用例4: テキストの一括置換

「100個のファイルに含まれる旧社名を新社名に一括で置き換えたい」。こんな作業は VS Code + Claude Code の真骨頂です。

このフォルダ内のすべてのテキストファイルで、
「株式会社ABC」を「株式会社XYZ」に一括置換して。
変更したファイルのリストも教えて。

VS Code 自体にも検索・置換機能がありますが、Claude Code を使うと「特定の条件のファイルだけ」「この部分だけ置換」といった複雑な条件も自然言語で指定できます。手作業なら半日かかる作業が数分で完了することもあります。

活用例5: フォルダ整理

「このフォルダの中身を年月別にサブフォルダに分けて整理して」「ファイル名に日付を付けてリネームして」など、フォルダ整理もVS Code の中から Claude Code に指示できます。

このフォルダ内のファイルを以下のルールで整理して。
1. 拡張子ごとにサブフォルダを作成(pdf/, images/, docs/)
2. 各ファイルの先頭に今日の日付(2026-04-20)を追加
3. 整理結果をレポートとして report.txt に保存

VS Code の左側のファイルエクスプローラーで、整理前後のフォルダ構成を目で確認しながら作業できるのが、ターミナルにはないメリットです。

VS Code 版 vs ターミナル版の違い

Claude Code は VS Code 内でもターミナルでも使えますが、それぞれ特徴があります。

VS Code 版が向いている人

  • パソコン操作に自信がない初心者の方
  • ファイルの中身を見ながら作業したい方
  • 変更内容を色分け表示で確認したい方
  • マウス操作を中心に使いたい方
  • 文書作成やCSV加工が主な用途の方

ターミナル版が向いている人

  • コマンド操作に慣れている方
  • 大量のファイルを一気に処理したい方
  • スクリプトの作成・実行が目的の方
  • 画面スペースを最大限に使いたい方

非エンジニアの方は、まずVS Code 版から始めることをおすすめします。慣れてきてターミナル操作に興味が出てきたら、VS Code 内蔵のターミナル(画面下部)から試してみるのがスムーズです。

効率化テクニック

VS Code + Claude Code をさらに便利に使うためのテクニックを紹介します。

テクニック1: 画面分割を活用する

VS Code は画面を分割して、複数のファイルを同時に表示できます。例えば、左にCSVデータ、右に加工結果を表示しながら作業すると効率的です。

分割方法: ファイルのタブをドラッグして、画面の右端にドロップするだけ。

テクニック2: ワークスペースを保存する

「よく使うフォルダの組み合わせ」をワークスペースとして保存しておくと、次回からワンクリックで同じ作業環境を再現できます。

例えば、「経理用」ワークスペースに売上データフォルダと報告書フォルダを登録しておけば、毎朝開くときに便利です。

テクニック3: キーボードショートカットを覚える

最初はマウス操作で十分ですが、以下の3つだけ覚えるとさらに快適になります。

  • Ctrl + P(Mac: Cmd + P): ファイル名で素早くファイルを開く
  • Ctrl + Shift + P(Mac: Cmd + Shift + P): コマンドパレットを開く(Claude Code の起動もここから)
  • Ctrl + B(Mac: Cmd + B): サイドバーの表示/非表示を切り替え

テクニック4: 拡張機能を追加する

VS Code には、Claude Code 以外にも便利な拡張機能があります。非エンジニアにおすすめの拡張機能を紹介します。

  • Japanese Language Pack: VS Code のメニューを日本語化
  • Rainbow CSV: CSV ファイルの各列を色分け表示
  • Markdown Preview Enhanced: Markdown の見た目をリッチに表示
  • Excel Viewer: Excel ファイルを VS Code 内で閲覧

これらを追加すると、VS Code がビジネス向けの万能テキストツールに変身します。

テクニック5: Claude Code に CLAUDE.md を活用する

作業フォルダに CLAUDE.md というファイルを作成して、よく使う指示やルールを書いておくと、Claude Code がその内容を自動的に読み込んで参照してくれます。

例えば、「文書のフォーマットは必ず社内テンプレートに従うこと」「CSVの文字コードはUTF-8にすること」といったルールを書いておくと、毎回指示しなくても Claude Code がルールに従って作業してくれます。

トラブルシューティング

VS Code + Claude Code でよくあるトラブルと解決方法です。

Claude Code パネルが表示されない

拡張機能が正しくインストールされているか確認してください。左側の拡張機能アイコン→「インストール済み」タブで「Claude Code」が表示されていれば OK です。表示されていない場合は、再度インストールしてください。

サインインできない

ブラウザのポップアップブロッカーが原因の場合があります。VS Code からブラウザが開かない場合は、ポップアップを許可してから再試行してください。

動作が遅い

大量のファイルが含まれるフォルダを開いている場合、VS Code の動作が遅くなることがあります。作業に必要なフォルダだけを開くようにしましょう。

日本語が文字化けする

ファイルの文字コードが原因です。VS Code の画面右下に表示されている文字コード(UTF-8、Shift_JIS等)をクリックして、正しい文字コードを選択してください。日本語ファイルの場合はUTF-8 が推奨です。

まとめ

VS Code + Claude Code は、非エンジニアの方にこそおすすめの組み合わせです。ファイルの中身を見ながらAIに指示できる、変更内容が色分け表示される、マウス操作で使えるなど、ターミナルよりも直感的に操作できます。

まずはVS Code をインストールして、Claude Code 拡張機能を追加するところから始めてみてください。「デスクトップのファイルを一覧表示して」という簡単な指示から試せば、5分で基本操作をマスターできます。

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