「Anthropic Academy が無料と聞いたので開いてみたのですが、英語のコースがずらっと並んでいて、自分に関係あるのがどれか分からず、そのまま閉じてしまいました」。38人のマーケティング会社の社長で、プログラミングは一切やらない、という方からいただいた相談です。
同じつまずき方をする非エンジニアの方は多いです。原因ははっきりしていて、コース一覧が開発者向けと業務向けを分けずに並んでいるからです。全部で20本前後あるコースのうち、非エンジニアに関係するのは4本だけです。残りは開発者向けなので、開かなくて構いません。
結論から言います。あなたが最初に取るコースはClaude 101です。所要1時間、無料、修了証つき。そのうえで、この記事の3つの質問に答えれば、2本目以降の順番も30秒で決まります。
本記事は、非エンジニアの社長・個人事業主・管理職・バックオフィス担当のあなたに向けて、Anthropic Academy の公式サイトの場所、実際にあるコースの一覧、非エンジニアが取るべき4本、登録から最初の成果までの1時間の道筋をまとめたものです。受講後に本腰を入れて手を動かす段取りはClaude Code入門の最短ルート(7日間プログラム)にまとめています。この記事は今日1時間で一歩進むことに全振りしています。
この記事で分かること
- Anthropic Academy の公式サイトはどこにあるか、受講に何が必要か
- 実際に公開されているコースの全体像(トラック別・所要時間つき)
- 非エンジニアが取るべき4コースと、開かなくていいコース
- 登録から最初の成果まで1時間の具体手順
- 職種別(経理・人事・マーケ・営業)の推奨コース順
- 英語中心のコンテンツを日本語感覚で学ぶコツ
- 料金・機密情報・修了証の注意点

ここから先は本論です
Anthropic Academy とは何か(1分で理解)
Anthropic Academy(読み方はアンソロピック・アカデミー)は、Claude を開発する Anthropic 社が運営する公式の学習プログラムです。検索すると似た名前の民間講座も並びますが、Claude の作り手が公式に出している講座はここだけです。
場所が3つに分かれているのが、最初に迷う理由です。整理しておきます。
- 入口(案内ページ): anthropic.com/learn
- コース一覧: claude.com/resources/courses
- 実際に受講する場所: anthropic.skilljar.com
受講は無料です。Anthropic のアカウントは不要で、受講プラットフォーム(Skilljar)のアカウントをメールアドレスで作れば始められます。Claude の有料プランに入っていなくても受けられます。コースを終えると修了証が発行されます。英語表記は Certificate of completion です。
公式ならではの強みは、更新の速さです。Claude は月に複数回機能が変わりますが、作り手自身の教材なので追従が最も速い部類に入ります。半年前の個人ブログや動画を見て、すでに消えた機能の解説をそのまま信じてしまう、という事故が起きにくい構造です。
ただし非エンジニアにとっての壁が2つあります。
- 壁1: コンテンツが英語ベース(本記事の確認時点で日本語版コースの提供はありません)
- 壁2: 開発者向けコースが大半を占めていて、自分に関係あるものが埋もれている
この2つを越える道順を、以下で順に解説します。
技術用語の1行解説
- プロンプト: Claude に送る指示文のこと
- トラック: コースをテーマ別にまとめたグループのこと
- ハルシネーション: AIが事実でない答えをもっともらしく返してしまう現象
この記事で覚える専門用語は、この3つだけで十分です。
公開されているコースの全体像
コース数は随時増えます。本記事の確認時点(2026年7月)で公開されている主なコースを、トラック別に整理しました。所要時間は公式表記です。受講前には公式のコース一覧で最新の構成を確認してください。
| コース名 | トラック | 所要時間 | 非エンジニア |
|---|---|---|---|
| Claude 101 | Claude.ai | 1時間 | 最優先 |
| AI capabilities and limitations | AI Fluency | 15分 | 取る |
| AI fluency: Framework and foundations | AI Fluency | 約1時間6分 | 取る |
| AI Fluency for Small Businesses | AI Fluency | 約54分 | 取る |
| Introduction to Claude Cowork | Claude Cowork | 表示なし | 取る |
| AI Fluency for nonprofits | AI Fluency | 54分 | 該当者のみ |
| AI Fluency for Educators | AI Fluency | 24分 | 該当者のみ |
| AI Fluency for Students | AI Fluency | 30分 | 該当者のみ |
| Teaching AI Fluency | AI Fluency | 36分 | 該当者のみ |
| Claude Platform 101 | Claude Platform | 1時間 | 不要 |
| Claude Code 101 | Claude Code | 1時間 | 不要 |
| Claude Code in Action | Claude Code | 1時間 | 不要 |
| Introduction to agent skills | Claude Code | 30分 | 不要 |
| Introduction to subagents | Claude Code | 20分 | 不要 |
| Building with the Claude API | Claude Platform | 約8時間 | 不要 |
| Introduction to Model Context Protocol | MCP | 1時間 | 不要 |
| Model Context Protocol: Advanced Topics | MCP | 約1時間6分 | 不要 |
| Claude with Amazon Bedrock | Claude Platform | 8時間 | 不要 |
| Claude with Google Cloud's Vertex AI | Claude Platform | 8時間 | 不要 |
一覧を見ると分かるとおり、コースの本数では開発者向けが多数派です。Claude Code、Claude Platform、MCP のトラックは、社内に開発担当者がいるなら渡してあげるとよいものですが、あなた自身が開こうとして時間を溶かす必要はありません。
Claude 101 とはどのコースか
非エンジニアの入口が Claude 101 です。Claude.ai トラックに置かれた1時間のコースで、日々の仕事で Claude をどう使うか、プロジェクトや成果物の整理といった中核機能、その先の学習リソースまでを一巡します。カリキュラムは Meet Claude(Claude を知る)、Organizing your work and knowledge(仕事と知識を整理する)、Expanding Claude's reach(Claude が扱える範囲を広げる)、Putting it all together(全部つなげる)という流れで、最後に修了証が発行されます。
「claude 101 日本語」で探している方が多いのですが、日本語版のコースは提供されていません。後述するブラウザ翻訳で受講するのが現実的な解です。
30秒で決まる「あなたが最初に取るべきコース」
1本目は全員 Claude 101 で確定です。2本目以降が、次の3つの質問で決まります。
質問A: 週に5回以上やっている業務の中心は何ですか?
- A-1: 文章を書く(メール、報告書、提案書、SNS投稿)
- A-2: 数字を扱う(CSV集計、月次レポート、経費分類)
- A-3: 会議が多い(議事録、打ち合わせ要約)
- A-4: 顧客対応(問い合わせ返信、クレーム対応)
A-1からA-4のいずれであっても、2本目は Introduction to Claude Cowork です。文書作成・要約・分析はすべて Claude Cowork(claude.ai の Web画面。話すだけで仕事が進むAIで、詳しくはClaude Cowork とはで解説しています)の担当範囲だからです。
質問B: AIを使う最終目的は?
- B-1: 自分の作業時間を減らす → AI capabilities and limitations(15分)で、任せていい仕事とダメな仕事の線引きを覚える
- B-2: チーム全体に展開する → AI Fluency for Small Businesses(約54分)を必ず取る
- B-3: 新しい事業・サービスを作る → AI fluency: Framework and foundations(約1時間6分)で考え方の土台を作る
B-2を選んだ方へ。チームでまとめて契約する段階になったら、プラン選びはClaude Teamプラン 企業向け完全ガイドを参照してください。社内展開の最大の事故源は機密情報の扱い方を決めないまま広げてしまうことです。
質問C: 使える学習時間は?
- C-1: 今日中の1時間だけ → Claude 101 だけ取り、次章の6ステップで実務に1件使う
- C-2: 週に1〜2時間を1ヶ月 → 非エンジニア向け4本(合計約3時間15分+Cowork入門)を1ヶ月で消化する
- C-3: 本腰を入れて30日以上 → Claude Code入門の最短ルート(7日間プログラム)を参照

登録から最初の成果まで1時間の道筋
ここから実際に手を動かします。タイマーを1時間にセットして、次の6ステップをそのまま進めてください。
ステップ1: claude.ai のアカウントを用意する(5分)
学んだことをすぐ試すために、claude.ai の無料アカウントを作ります。メールアドレスかGoogleアカウントで登録できます。
ステップ2: コース一覧を開いて Claude 101 に登録する(3分)
claude.com/resources/courses を開き、Claude 101 を選びます。受講ページは anthropic.skilljar.com に移り、メールアドレスで登録すれば始められます。Anthropic のアカウントも、有料プランも要りません。
ステップ3: ブラウザの日本語翻訳をオンにする(1分)
Chrome・Edge・Safari のいずれでも、ページ上で右クリックして「日本語に翻訳」を選びます。これで英語のレッスン本文が日本語で表示されます。翻訳精度は完璧ではありませんが、内容の理解には十分です。
ステップ4: Claude 101 の最初のセクションを受ける(20分)
Meet Claude のセクションから始めます。ここで押さえる中核は次の3つです。
- 指示は具体的に書く(「要約して」ではなく「100字以内で非エンジニア向けに要約して」)
- 前提情報を先に渡す(自分の業種・職種・読者・目的)
- 出力形式を指定する(箇条書き・表・メール本文、など)
ステップ5: 学んだことを自分の業務で即使う(30分)
ここが最重要です。レッスンを見終わったら、必ず自分の実務で1件試します。今日の受信箱にある返信しづらいメール1通、来週の会議の議題メモ1枚、いずれかで構いません。
私は38人のマーケティング会社の社長です。以下の内容で、取引先に送る断りのメールを書いてください。条件は、300字以内、関係を続けたい相手なので次の機会に触れる、敬語だが硬すぎない、の3つです。内容は、見積もり金額が予算を40万円超過したため今回は見送りたい、というものです。
自分の業種・職種・人数に置き換えて使ってください。前提を先に渡すほど、出力の精度が上がります。
ステップ6: 気づきを1枚のメモに残す(1分)
「何分かかる作業が、何分になったか」だけを書きます。これが後で社内を説得する材料になります。

職種別おすすめコース順
1本目の Claude 101 は共通です。2本目以降を職種別に並べました。
経理・財務担当
- Claude 101
- AI capabilities and limitations(数字の誤りを見抜く前提を作る)
- Introduction to Claude Cowork(CSV集計・経費分類を任せる)
数字を扱う仕事では、AIが計算を間違える前提で使うのが鉄則です。合計値は必ず自分で検算します。
人事・総務担当
- Claude 101
- AI Fluency for Small Businesses(社内展開の考え方)
- Introduction to Claude Cowork(規程・議事録・募集要項の下書き)
履歴書や評価シートなど個人情報を含む文書は、氏名を伏せてから扱います。
マーケティング担当
- Claude 101
- Introduction to Claude Cowork
- AI fluency: Framework and foundations(企画の壁打ち相手として使う)
営業担当
- Claude 101
- Introduction to Claude Cowork(提案書の骨子・議事録・お礼メール)
- AI capabilities and limitations(顧客に出す資料の事実確認の勘所)
情報システム・開発担当(参考)
- Claude Platform 101
- Claude Code 101
- Building with the Claude API
本メディアは非エンジニア向けなので詳細は扱いませんが、社内に開発担当がいるなら、この3本のリンクを渡すだけで話が早くなります。Claude Code そのものの概要はClaude Codeの読み方は「クロード・コード」にあります。
英語中心のコンテンツを日本語感覚で学ぶ3つのコツ
日本語版コースは提供されていません。次の3つを組み合わせれば、実質日本語で学べます。
コツ1: ブラウザ翻訳をデフォルトオンに
翻訳機能を常時オンにしておきます。コース一覧、レッスン本文、演習課題が日本語で読めます。
コツ2: Claude Cowork に要約させる
レッスン本文をコピーして claude.ai に貼り、次のように依頼します。
次の英文は Anthropic Academy のレッスンです。次の3点を日本語で教えてください。1つ目は何を学ぶレッスンか、2つ目は非エンジニアにとっての要点、3つ目は経理の仕事でどう使えるか(具体例を1つ)。
3番目の職種を自分のものに置き換えます。ただの翻訳ではなく自分の業務に引きつけた要約が返ってくるので、1レッスン30秒で要点がつかめます。
コツ3: 動画は自動字幕と翻訳を併用
動画はプレーヤーの自動字幕を英語に設定してから、翻訳機能で日本語にします。音声を聞きながら字幕を追えるので、重要な用語の頭出しがしやすくなります。
受講前に知っておきたい注意点3つ
注意1: コースは無料、実務適用には費用がかかる
Anthropic Academy のコース自体は無料で、修了証まで料金はかかりません。ただし学んだことを実務で使うには、Claude の無料枠か有料プランが実質的に必要になります。学習と実務適用はセットで予算化しておくと安心です。料金の全体像はClaude Codeの料金を完全解説、ProプランでどこまでできるかはClaude Pro とは|月額20ドルで何ができる?を参照してください。
注意2: 機密情報をレッスン内で使わない
演習で「自分の業務データで試そう」と促される場面があります。顧客名簿、給与、未公開の財務情報、マイナンバーなどは貼らないでください。練習用のダミーデータに置き換えるのが鉄則です。これは Anthropic Academy に限らず、AI活用全般の原則です。
注意3: 修了証は社内資産として使う
修了証は Anthropic 公式のものですが、国家資格のような対外的な公的資格ではありません。社内の研修記録として残す、勉強会で「公式カリキュラムを修了した」と示す、といった使い方が現実的です。対外的に示せる公的資格は2026年7月時点で存在しないため、実力で示すならプロンプトの書き方 完全入門で土台を固めるのが近道です。
よくある質問
Q1: Anthropic Academy の公式サイトはどこですか
案内ページは anthropic.com/learn、コース一覧は claude.com/resources/courses、実際の受講は anthropic.skilljar.com です。この3つ以外は Anthropic 公式ではありません。
Q2: 本当に無料ですか。クレジットカードは要りますか
無料です。クレジットカードの登録は不要で、Anthropic のアカウントも要りません。受講プラットフォームにメールアドレスで登録するだけで始められます。
Q3: Claude 101 とは何のコースですか
Claude.ai トラックに置かれた、非エンジニア向けの入門コースです。所要1時間、無料、修了証つきで、Claude を日々の仕事で使うための中核機能を一巡します。日本語版はないため、ブラウザ翻訳で受講します。
Q4: まったく英語が読めないのですが大丈夫でしょうか
大丈夫です。ブラウザ翻訳、Claude Cowork での要約、動画字幕の翻訳という3つのコツを組み合わせれば、中学英語のレベルでも学べます。むしろ翻訳ツールとしての Claude の練習も兼ねられます。
Q5: コース全部を取らないと意味がありませんか
まったく違います。20本前後あるコースのうち、非エンジニアに関係するのは4本です。残りの大半は開発者向けなので、取らないままで問題ありません。
Q6: 勉強した時間は何で測ればいいですか
学習時間より、自分の業務が何分短縮されたかを記録するのが現実的です。「月次レポート作成が90分から25分に短縮」のように時間削減を数値で残すと、費用対効果を社内稟議で説明しやすくなります。
Q7: 社員に受講させてもいいですか
個人が自分のアカウントで無料コンテンツを受講する分には問題ありません。ただし社内研修として公式コンテンツを丸ごと複製・配信する場合は、利用規約とライセンスの範囲を確認してください。安全策はリンクで案内する形にすることです。
Q8: 途中で挫折しそうです
挫折防止の最大のコツは、6ステップのステップ5(実務で1件試す)を絶対に飛ばさないことです。学習だけだと飽きますが、自分の業務が実際に短縮された実感を1度でも持つと、続ける動機が一気に強くなります。
Q9: 社内展開のロードマップはどこで学べますか
社内教育全体の設計は Anthropic Academy の範囲を超えます。生成AI 研修|法人向けの費用相場・選び方で、中小企業の社長が最初の90日で動かす7ステップと費用相場、落とし穴をまとめています。
明日からの3アクション
- 今日中に1時間だけ確保する: 6ステップをカレンダーに1時間ブロックで入れる
- 1週間後に2本目を取る: 3つの質問で決めた2本目のコースに進む
- 1ヶ月後に社内勉強会30分を開く: 自分が作った成果物(メール・提案書・議事録のサンプル)を見せる
30分の社内勉強会を開けるところまで来れば、あなたの会社にはAIを社内に広げる最初の推進者が誕生しています。ここから先は、AI研修を外部に頼むか自社で組むかを判断できる段階です。
まとめ
Anthropic Academy は無料で、Anthropic のアカウントも要らず、修了証まで出ます。20本前後あるコースのうち、非エンジニアに関係するのは Claude 101 を含む4本だけです。全コースの制覇を目指す必要はありません。最初の1時間で1件の業務を片付けた実感を得ることが、続くかどうかを決めます。そこから職種別の順番で広げ、1ヶ月後に社内勉強会を30分開く。この順で進めれば、3ヶ月後にはあなたが社内のAI活用を牽引する立場に自然と立っています。
Claude Works では、Anthropic の公式カリキュラムと組み合わせた非エンジニア向けAI業務効率化研修を提供しています。自社でどう進めるか一緒に設計したい方は、こちらからご相談ください。
参考リファレンス
- Anthropic Academy 案内ページ: anthropic.com/learn
- コース一覧: claude.com/resources/courses
- 受講プラットフォーム: anthropic.skilljar.com
- Claude 公式サイト: claude.ai
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