AI 社内報 作成 Claude 自動化|人事・総務・広報の月24時間を4時間に圧縮する社内報の仕組み化ガイド
中小企業の人事・総務・広報担当者向けに、月刊または隔月の社内報を Claude で半自動化し、広報担当1名でも継続可能な体制を作る具体的な手順を整理する
「AI 社内報 作成 Claude 自動化」を検索したあなたへ
この記事は、「AI 社内報 作成 Claude 自動化」「社内報 自動作成」「社内広報 AI 時短」などで検索してたどり着いた、従業員30〜300名規模の中小企業で人事・総務・広報を兼任している担当者、および経営企画や秘書室で社内広報を任されている方に向けたものです。
おそらく、あなたの周りでは次のような状況が起きているはずです。月刊または隔月で発行している社内報の作成に、担当者1名で月20〜30時間が取られている。企画会議、取材アポ、インタビュー、記事執筆、写真選定、校正、レイアウト、配信、反応集計、と工程が多く、そのすべてを本業の合間に回していて、発行が月末にズレ込むことが常態化している。経営層からは「もっと読まれる社内報を」と言われるが、新しい企画を考える余力は残っていない。
そして、ChatGPT や Claude を触ってみた同僚の誰かが、「記事1本書かせたけど、うちの社風と違う固い文章になった」と言って元の手書き運用に戻している。原因はおそらく、AIを単発の記事作成ツールとして使ってしまい、テンプレ・プロンプト・校正ルールといった「社内報運用のパーツ」が揃っていないためです。
この記事では、Claude Cowork(claude.ai のチャット画面)を中心にすえて、社内報作成のどこをAIに任せ、どこを人が担うかを線引きし、月24時間かかっていた作業を4時間に圧縮する運用フローを、テンプレ・プロンプト・チェックリストの3点セットで整理します。
この記事で分かること:
- 社内報1本に取られている時間の正体と、AIに任せられる工程の見極め方
- 広報担当1名で月刊社内報を回す、Claude を使った7ステップの制作フロー
- インタビュー音声から記事ドラフトを15分で生成する録音→文字起こし→執筆のつなぎ方
- 社内報テンプレート7種類とコピペ可能なプロンプト集8本
- AIで社内報を作るときによくある不安と現実的な答え10問
注: 本記事は2026年4月時点の情報をもとに書いています。Claude の機能・料金は更新が早いため、claude.ai の公式情報で最新を確認してください。
ここから先は読み進める方向けの本論です
本論1: 社内報1本に取られている時間を分解する
AIに任せられる工程と人が担うべき工程を分けるには、まず時間の使い方を分解する必要があります。私が従業員30〜300名規模の中小企業で広報を兼任している担当者に聞き取りしてきた範囲では、月刊社内報1号あたりの所要時間はおおむね次のような内訳になっています。
広報担当が社内報1号を作るのにかかる時間(中央値):
- 企画会議・特集テーマ決め: 120〜180分
- 取材アポ取り・日程調整: 60〜120分
- インタビュー実施(1人あたり30〜45分 × 2〜4人): 90〜180分
- 記事執筆(巻頭特集、部署紹介、イベントレポート、人事情報、編集後記など5〜8本): 360〜600分
- 写真選定・画像加工: 60〜120分
- 校正・事実確認(本人確認含む): 120〜180分
- レイアウト調整(Canva・PowerPoint等): 90〜180分
- 配信・周知(メール配信、社内SNS投稿、掲示): 30〜60分
- 反応集計・翌号への反映メモ: 30〜60分
合計で1号あたり17〜27時間、中央値で約24時間。月刊なら月24時間、隔月なら隔月で24時間が社内報に取られています。年間300時間近くが1名の業務時間から溶けている計算で、年収500万円の担当者なら人件費換算で年間90万円前後の時間コストになります。
このうち、Claudeで自動化・半自動化できる工程は次の5つに集約されます。
- 企画の骨子づくり: 特集テーマの候補出し、取材質問の準備、号全体の構成案
- インタビューの整理: 録音データの文字起こし後の要点抽出、発言の構造化
- 記事執筆のドラフト: 巻頭特集、部署紹介、イベントレポート、編集後記の下書き
- 校正のサポート: 誤字脱字、敬称統一、社内用語の確認、読みやすさの調整
- 反応分析: 開封率・閲覧数のコメント分析、次号への改善提案
これらを合計すると、1号あたり17〜20時間がAI側に寄せられる範囲です。人が担う部分(取材・本人確認・レイアウト最終調整・配信判断)が4〜7時間残ります。本記事では「月24時間→4時間」を目標値として運用フローを組みます。
一方、AIに任せてはいけない工程は次の4つです。
- 取材本人とのやりとり(記事化前の挨拶、記事内容の本人確認、写真掲載可否の確認)
- 機微情報の判断(人事発令、業績、採用情報、トラブル対応など公開範囲の判断)
- 社風・経営メッセージのトーン決定(社長コメント、理念に関わる文面)
- 最終の掲載可否判断(誤記リスク、個人情報配慮、社内政治的配慮)
この4つは人の責任と経営判断が紐付く部分です。AIが下書きを出しても、最終形には必ず広報担当と関係者の目を通す運用にします。
本論2: Claude を中心にすえた社内報制作フロー7ステップ
この章では、実際に広報担当1名で回す月刊社内報の制作フローを示します。前提環境は次の通りです。
- Claude Pro(月20ドル、約3,000円)または Claude Team プラン(月25ドル/人)
- 録音機材(スマホのボイスメモでOK)と文字起こしアプリ(Otter、Notta、Googleドキュメントの音声入力など。無料〜月3,000円)
- レイアウトツール(Canva 無料版または Microsoft 365 付属の PowerPoint)
- 共有ストレージ(SharePoint、Google Drive、Dropbox等)
この環境で回す制作フローは次の7ステップです。
ステップ1: 特集テーマと号構成をClaudeに出させる(15分)
月初に、次号のテーマ候補を Claude に出させます。プロンプトは次のような形です。
あなたは中小企業の社内広報担当者です。
以下の社内の状況をもとに、次号の社内報で扱える特集テーマ案を5つ出してください。
社内の状況:
- 従業員数: [数字]名
- 業種: [業種]
- 直近3ヶ月の社内トピック(入社、異動、プロジェクト完了、受賞など): [箇条書き]
- 経営層からの広報メッセージ要望: [あれば記載]
- 前号の反応が良かった記事: [あれば記載]
出力条件:
- 各テーマに対し、想定読者層(全社員・管理職・新入社員など)を明記
- 各テーマで取材が必要な人数の目安
- 巻頭特集に向くテーマ1つを推薦
- 軽めの読み物(部署紹介、編集後記向け)を1つ混ぜる
Claudeから5案が返ってくるので、広報担当が30秒で1案を選びます。選ばれなかった案は「ストック」として残しておき、翌月以降に使います。
ステップ2: 取材質問リストをClaudeに準備させる(10分)
取材相手が決まったら、Claude に取材質問リストを作らせます。
以下の取材を予定しています。30分のインタビューで使う質問リストを12項目作ってください。
取材対象者:
- 氏名: [名前]
- 部署・役職: [部署・役職]
- 入社年: [年]
- 特集テーマ: [テーマ]
- 今回の取材趣旨: [1〜2行]
質問条件:
- 最初の3問はアイスブレイク(仕事に入る前の軽い話題)
- 次の6問が本題(テーマに沿った具体エピソード)
- 最後の3問で締めと抱負
- 1問で15秒以内に読める長さ
- 「はい/いいえ」で終わらないオープン質問
- 対象者が部下を持っている場合は、マネジメント視点の質問を1つ入れる
出てきた12問をそのまま取材メモ用紙に印刷して、インタビューに臨みます。話が脱線しても、この12問を通して聞けば記事の素材が揃います。
ステップ3: 録音→文字起こし→Claude で要点整理(20分)
インタビュー当日は、スマホのボイスメモで録音します(相手の許可を必ず取る)。終了後、文字起こしアプリ(Otter、Notta、Googleドキュメントの音声入力など)で30分の音声を自動で文字にします。精度は70〜90%ですが、Claudeに要点整理させる段階で誤認識は吸収されます。
文字起こしをClaudeに貼り付けて、要点抽出を依頼します。
以下は [対象者名] さんへのインタビューの文字起こしです。
文字起こしには誤認識が含まれるため、前後の文脈から意味を推測して読んでください。
[文字起こしテキスト貼り付け]
次のフォーマットで要点を整理してください:
1. 印象に残る発言を5つ(そのまま引用できる形で)
2. 記事の軸になる体験エピソードを3つ
3. 数字・固有名詞([要確認]マーク付き)
4. 対象者が伝えたい核心的なメッセージを1行で
5. 編集で補足したほうが良い背景情報(社内の前提知識が必要そうな部分)
ここで出てくる要点が、記事執筆のベースになります。
ステップ4: 記事ドラフトをClaudeに書かせる(20分)
要点整理ができたら、記事本体のドラフトを依頼します。
先ほど整理した要点をもとに、社内報の記事を書いてください。
記事条件:
- 想定文字数: 1,200字
- 見出し: メインタイトル(15字以内)、サブタイトル(25字以内)、小見出し3〜4個
- 構成: リード文 → エピソード1 → エピソード2 → 核心メッセージ → 読者への問いかけで締め
- 文体: 社内報なので、親しみやすく、かつ軽すぎない「です・ます」調
- 敬称: 対象者は「さん」、経営層は「役職名のみ」
- 専門用語は初出で1行解説
- 数字は[要確認]マークを残し、広報担当が後で差し込む
- 社内の固有名詞(プロジェクト名、チーム名)は[要確認]マークを付ける
文体サンプル(過去号から):
[過去の社内報記事を1本貼り付けて文体を学ばせる]
過去の自社社内報を1本貼り付けるのがコツです。Claudeが社風を学習してくれます。
ステップ5: 複数の記事を一括生成する(30分)
同じ手順で、巻頭特集以外の記事(部署紹介、イベントレポート、人事情報、編集後記)も順次Claudeに書かせます。1号分のドラフトが30分で揃います。
長い1チャット内で全記事をまとめて書かせると、文体の一貫性が保たれます。記事ごとに別チャットを開くと、号内でバラツキが出ます。
ステップ6: 校正と本人確認(60〜90分)
ドラフトが揃ったら、Claude に校正を依頼します。
以下の社内報1号分のドラフトを校正してください。
[全記事をまとめて貼り付け]
チェック項目:
- 誤字脱字・衍字
- 敬称の統一(「さん」「役職」等)
- 数字と固有名詞の[要確認]マークの抜け漏れ
- 1記事内で同じ言い回しが3回以上繰り返されていないか
- リード文と締めの整合性
- 社内の前提知識を知らない新入社員が読んでも意味が通るか
- 差別・偏見を含む可能性のある表現がないか(年齢・性別・出身など)
校正後、取材対象者それぞれに記事ドラフトをメールで送り、事実確認と写真掲載可否を取ります。ここは必ず人の作業です。本人が納得していない原稿は絶対に載せません。
ステップ7: レイアウト・配信・反応集計(60〜90分)
本人確認が取れた記事を、Canva または PowerPoint のテンプレに流し込みます。この工程はClaudeではなく人が行いますが、文字数の調整(1段組みに収める等)はClaudeに依頼できます。
以下の記事を、1段組み800字に収まるよう圧縮してください。
要点は落とさず、引用部分は優先して残してください。
[記事貼り付け]
配信後、1週間経ったら開封率・閲覧数・コメントをClaudeに渡して、次号への改善ヒントを出させます。
以下は今月号の社内報の配信データです。
開封率: [数字]%
各記事の閲覧数: [各記事の数字]
寄せられたコメント(良かった・改善要望): [貼り付け]
次号への改善ヒントを5つ出してください。
特に、開封率が[数字]%を下回った原因の仮説と、次号で試せる改善策を優先して挙げてください。
このステップ7までで、1号あたり合計3.5〜4時間で制作が完了します。元の月24時間から大幅な圧縮です。
本論3: すぐ使える社内報テンプレート7種類
Claudeでドラフトを安定して出すには、社内報の型を7種類ほど揃えておくと運用が回りやすくなります。号ごとに、どの型を何本入れるかを事前に決めておきます。
型1: 巻頭特集・経営メッセージ型
- 文字数: 1,500〜2,000字
- 構成: 経営層の写真 → リード文 → 背景と経緯 → 具体的な取り組み → 社員への期待 → 締めの言葉
- 登場人物: 社長、役員、事業部長など
- 用途: 中期計画、決算発表後、年度始め、節目の年
型2: 部署紹介・チーム特集型
- 文字数: 1,200〜1,500字
- 構成: 部署の写真 → 部署のミッション → チームメンバー紹介 → 最近の成果 → 課題と挑戦 → 他部署へのメッセージ
- 登場人物: 部長、メンバー2〜3名
- 用途: 全部署を1年で一巡する定番企画
型3: 入社・異動・昇格報告型
- 文字数: 1人あたり200〜400字
- 構成: 名前・所属・前職または前部署 → 抱負 → 好きな食べ物や趣味(アイスブレイク)
- 用途: 毎月 or 四半期に一度の定期コーナー
型4: 社員インタビュー・人にフォーカス型
- 文字数: 1,200〜1,500字
- 構成: 対象者写真 → キャリアの入口 → 転機になった経験 → 現在の仕事 → 後輩へのメッセージ
- 登場人物: 勤続5年・10年・20年など節目の社員、若手の抜擢人材など
- 用途: 奇数月など、軽めの巻頭として
型5: イベントレポート型
- 文字数: 800〜1,200字
- 構成: イベント名・日時 → 当日の様子(写真多め) → 印象的な発言・エピソード3つ → 数字(参加人数、販売数、売上など) → 次回予告
- 用途: 社内表彰式、運動会、忘年会、キックオフ、研修、懇親会
型6: お知らせ・制度変更型
- 文字数: 300〜600字
- 構成: 変更点を3秒で分かる見出し → 背景 → 変更内容の詳細 → 開始日 → 問い合わせ先
- 用途: 福利厚生更新、就業規則変更、システム刷新、オフィス移転
型7: 編集後記型
- 文字数: 300〜500字
- 構成: 今月の発見や感じたこと → 取材で印象的だったエピソード → 来月号の予告 → 読者への問いかけ
- 登場人物: 広報担当の1人称エッセイ
- 用途: 毎号の最後に配置
7種類のテンプレを、共有ストレージに「社内報テンプレ_型1_巻頭特集.docx」のような形で置いておきます。Claudeに「型4のフォーマットで書いて」と指定すると、構成が安定します。
本論4: コピペで使えるプロンプト集8本
本論2のステップで使うプロンプトを、コピペで使える形にまとめます。社内Wikiや共有ドキュメントに置いて、広報チーム全員で共有してください。
プロンプト1: 特集テーマの候補出し
あなたは中小企業の社内広報担当者です。
以下の社内の状況をもとに、次号の社内報で扱える特集テーマ案を5つ出してください。
社内の状況:
- 従業員数: [数字]名
- 業種: [業種]
- 直近3ヶ月の社内トピック: [箇条書き]
- 経営層からの広報要望: [あれば]
- 前号の反応が良かった記事: [あれば]
出力:
- 各テーマに想定読者と取材人数の目安
- 巻頭特集に向く1案を推薦
- 軽めの読み物1つを混ぜる
プロンプト2: 取材質問リスト作成
取材相手 [氏名・部署・役職] に対し、特集テーマ [テーマ] で30分インタビューする質問を12問作ってください。
条件:
- 冒頭3問はアイスブレイク
- 本題6問はオープン質問
- 締め3問は抱負・締めの言葉を引き出す形
- 対象者が部下を持つ場合はマネジメント視点の質問を1問入れる
プロンプト3: 文字起こしから要点抽出
以下は [対象者名] さんへのインタビューの文字起こしです。
誤認識が含まれるため、前後の文脈から意味を推測してください。
[文字起こしテキスト]
整理してほしい項目:
- 印象に残る発言5つ(そのまま引用可能な形で)
- 記事の軸になる体験エピソード3つ
- 数字・固有名詞([要確認]マーク)
- 核心的なメッセージを1行で
- 読者に補足が必要な背景情報
プロンプト4: 記事ドラフト執筆
先の要点整理をもとに、社内報の記事を書いてください。
条件:
- 文字数: [字数]
- 構成: リード文→エピソード1→エピソード2→核心メッセージ→締め
- 文体: 親しみやすい「です・ます」調
- 敬称: 対象者「さん」、経営層「役職名」
- 専門用語は初出で1行解説
- 数字・固有名詞は[要確認]マーク
文体サンプル:
[過去号の記事を1本貼り付け]
プロンプト5: 部署紹介記事の一括生成
以下の部署情報をもとに、社内報の部署紹介記事を1,200字で作ってください。
部署名: [部署名]
ミッション: [部署の役割]
メンバー構成: [人数・役割]
最近の成果: [3〜5件]
課題: [1〜2件]
条件:
- 部長からのメッセージを冒頭200字で
- メンバー2名の一言コメントを引用
- 他部署の社員が読んでも分かる平易さ
- 末尾に「社内でサポートをお願いしたい点」を1行
プロンプト6: イベントレポート執筆
以下のイベント情報をもとに、800字のイベントレポートを書いてください。
イベント名: [名称]
日時・場所: [日時・場所]
参加人数: [数字]
印象的な発言: [引用貼り付け]
写真の有無: [あり/なし]
次回予定: [日時]
条件:
- 見出しを13字以内で付ける
- 数字は全て[要確認]マーク
- 参加者の一言コメントを3つ引用
- 参加しなかった社員も読みたくなる書き出し
プロンプト7: 校正チェック
以下は社内報1号分のドラフトです。
[全記事貼り付け]
チェック項目:
- 誤字脱字
- 敬称の統一
- 数字・固有名詞の[要確認]マーク漏れ
- 同じ言い回しが3回以上出ている箇所
- リード文と締めの整合
- 新入社員が読んでも意味が通るか
- 差別・偏見を含む表現の有無
指摘は箇所を明示して、修正案も併記してください。
プロンプト8: 配信後の反応分析
今月号の配信データです。次号の改善ヒントを5つ出してください。
開封率: [数字]%
各記事の閲覧数: [記事名と数字]
寄せられたコメント(良かった・改善要望): [貼り付け]
優先項目:
- 開封率の原因仮説
- 閲覧数トップ記事とワースト記事の違い
- 次号で試せる具体的な改善策3つ
- 継続すべき成功パターン2つ
本論5: 社風に合わせるトンマナ調整の手順
AIで社内報を作るときに、一番多い失敗が「社風に合わない固い文章になる」です。これは文体サンプルの渡し方次第で解決します。
手順1: 過去3号分の自社社内報を Claude に読ませる
新しい記事を書かせる前に、過去3号分の社内報全体を Claude に読ませます。
以下は当社の過去3号分の社内報記事です。
[過去記事を順に貼り付け]
これらの記事を読んで、当社の社内報の文体の特徴を10項目に整理してください。
観点:
- 敬語の使い方(丁寧度)
- 一人称・二人称の扱い
- カタカナ用語の使用頻度
- 句読点の打ち方
- 見出しの長さ
- 感嘆符・絵文字の使用
- 引用部分の扱い
- 数字の表記(漢数字か算用数字か)
- 改行・段落の長さ
- 文末のリズム
この10項目を「社内報スタイルガイド」として保存し、以降のプロンプトの冒頭に貼り付けます。
手順2: スタイルガイドを毎回のプロンプトに差し込む
記事ドラフトを依頼する際、スタイルガイドを冒頭に含めます。
以下のスタイルガイドに従って、社内報の記事を書いてください。
[スタイルガイド10項目を貼り付け]
今回の記事:
[要点整理を貼り付け]
条件:
- 文字数: 1,200字
- [その他の条件]
これだけで、Claudeが返す文章の社風適合度が大きく上がります。
手順3: 社内のNGワード・敬称リストを渡す
業種や社風によって、避けるべき言葉や、必ず使う言い回しがあります。例えば次のようなリストを Claude に事前に渡します。
- 「ユーザーさま」ではなく「お客さま」を使う
- 「売上」ではなく「売り上げ」と書く
- 「弊社」「当社」のうち社内報では「当社」を使う
- 「社長の○○」ではなく「○○社長」と書く
- 絵文字は使わない / スマイルマーク1つまでOK
この社内ルールを Claude に最初に渡すと、何度も手直しする必要がなくなります。
本論6: AIで社内報を作るときによくある不安と現実的な答え
Q1: 社員の取材内容を Claude に入れて情報漏えいしないか
Claude Pro / Team プランでは、入力内容がモデル学習に使われない設定が標準です。それでも社内の人事情報、業績数字、未公開の組織変更情報などを直接入れるのは避けた方が無難です。固有名詞を伏字(A部長、Bさん)にする、業績数字はレンジで書く、といったマスクルールを先に決めると安心です。特に人事発令前の情報は Claude に入れないルールを徹底してください。
Q2: 社内報をAIで作っていることを社員に伝えるべきか
伝える方が信頼を得やすいです。特に取材対象者には「取材音声を文字起こしして、AIで要点整理した上で、私が仕上げます」と事前に説明することで、協力が得やすくなります。隠して運用して後で発覚するより、最初から透明に運用する方が関係性が保てます。
Q3: AIが書いた記事は著作権に問題ないか
2026年4月時点の日本の法解釈では、AIが生成した文章を人が編集・仕上げて公開する場合、編集した人が著作者になります。社内報のように社内流通のみで外部に配布しない場合、そもそも著作権リスクは低いです。他社サイトの文章を Claude に入れて要約させて記事化する、といった使い方は避けてください。これは著作権上のグレーゾーンです。
Q4: 取材対象者が写真掲載を後から拒否したらどうするか
必ず事前に書面(メールで可)で掲載可否を取り、ドラフトも本人に送って最終確認を取ります。ここを省略すると、発行後のトラブルで丸々差し替えになります。本人確認の工程はAIで省略できない、人の責任領域です。
Q5: Claude が事実と違う内容を書いたらどうするか
必ず起こります。だからこそ、本記事では数字と固有名詞に [要確認] マークを残させる運用にしています。人事発令日、売上数字、製品名、プロジェクト名、日時などは、人が必ず原資料(社内稟議書、発表資料、Wiki)から差し込みます。Claudeの出力をそのまま載せてはいけません。
Q6: 社長のコメントをAIに書かせてもいいのか
推奨しません。社長コメントは経営メッセージそのもので、社内外への影響が大きい領域です。社長に15分だけ口頭で話してもらって録音し、その文字起こしをClaudeに整えさせる、という使い方にとどめてください。ゼロから書かせると、社長が言っていないことを発信するリスクがあります。
Q7: 取材できない月はどうするか
Claudeで「過去記事のリライト企画」を作るのが定番です。1年前の同月に掲載した記事の登場人物に「その後どうなりましたか」と軽く聞くだけで、続編記事ができます。新規取材より大幅に工数が減り、継続企画として読者も楽しみにします。
Q8: 社内報に掲載した記事を社外(採用サイト、会社ブログ)に転載してもいいか
取材対象者に転載許諾を取っていれば可能です。社内報の記事を採用サイトに載せ替えることで、1本の取材から2媒体分のコンテンツが作れます。Claudeに「この社内報記事を、外部向けに30%ほど表現を調整してください」と依頼すれば、転載用バージョンも短時間で作れます。
Q9: 読まれる社内報にするコツはあるか
3つあります。1) 冒頭300字で本題に入る(前置きを短くする)、2) 社員本人の言葉を必ず引用する(編集部まとめだけにしない)、3) 毎号1本は軽い読み物を入れる(全部固い記事だと開封率が下がる)。Claudeに記事ドラフトを書かせる時に、この3条件をプロンプトに入れると自動的に反映されます。
Q10: 広報担当が急に休んだ場合、AIだけで発行できるか
完全自動は難しいです。取材・本人確認・最終掲載判断は人が必要なため、Claudeは「担当者が1名で回す」ための時短ツール、という位置付けが現実的です。ただし、バックアップとして他部署の1名に運用フロー・テンプレ・プロンプト集を共有しておけば、急な引き継ぎ時の立ち上がりは大幅に早くなります。
まとめ
従業員30〜300名規模の中小企業で、広報担当1名が月刊社内報に取られている時間は月20〜27時間、年間300時間近くに達します。これをClaudeで半自動化すれば、月3.5〜4時間で1号を発行できる体制に圧縮できます。
要点:
- 社内報1号の工数は企画・取材・執筆・校正・レイアウト・配信・反応集計に分解できる。AIで自動化できるのは企画骨子・執筆ドラフト・校正1次・反応分析の4領域
- 取材本人とのやりとり、機微情報の判断、社風・経営メッセージのトーン決定、最終掲載可否は必ず人が担う
- Claude Pro(月3,000円)または Team プランで運用は十分。文字起こしアプリは無料〜月3,000円で揃う
- 制作フロー7ステップ(テーマ出し→質問準備→録音→要点整理→執筆→校正→配信)でテンプレ・プロンプトを組織に残すと、担当者の属人化を防げる
- 社内報テンプレート7種類(巻頭特集・部署紹介・入社異動・人物インタビュー・イベント・お知らせ・編集後記)を揃え、号ごとに組み合わせる
- 社風に合わせるには、過去3号分を Claude に読ませてスタイルガイド10項目を作り、毎プロンプトの冒頭に貼る手順が効く
- 数字と固有名詞は必ず[要確認]マークで残し、人が原資料から差し込む。AI出力をそのまま載せない
あなたが今週できることは、過去3号の自社社内報をPDFにまとめて Claude に読ませ、社風スタイルガイド10項目を作ってみることです。これだけで、次号のドラフト依頼の精度が大きく変わります。
🎁 特典: 社内報テンプレ集と校正チェックシートPDF
本記事で紹介した社内報テンプレート7種類のサンプル目次、プロンプト集8本、校正チェックリスト、取材質問リスト、スタイルガイド作成シートをまとめたPDF(A4 14枚)を無料配布しています。人事・総務・広報のチームで共有して、すぐに運用に乗せられる形式にしてあります。
ダウンロードはこちら → /resources
無料。メールアドレスの登録だけで受け取れます。月1〜2通、非エンジニア向けのClaude活用Tipsをお送りします。不要になればいつでも解除できます。
📚 参考リファレンス
- Claude 公式サイト: claude.ai
- Anthropic 公式サイト: anthropic.com
- 関連記事: Claude Cowork とは|1時間で始める非エンジニアの最初のガイド(/articles/501)
- 関連記事: Claude Pro と Max の違い|月3,000円と月15,000円、あなたに必要なのはどっち?(/articles/520)
- 関連記事: Claude Team プラン徹底ガイド|10〜50名の組織で導入する判断基準(/articles/525)
- 関連記事: 議事録を会議直後に自動生成する|Claude Cowork で週5時間削減(/articles/540)
- 関連記事: 生成AIの使い方 コツ|「なんか微妙」を「これは使える」に変える頼み方の技術(/articles/560)
- 関連記事: AI 提案資料 作成 営業 Claude|営業1人あたり月20時間を取り戻す資料作成の仕組み化ガイド(/articles/610)




