Claude Codeはターミナルで動くCLIとして知られていますが、VS CodeやJetBrains系IDE(IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStorm、GoLandなど)と連携することで、エディタの選択範囲や差分を直接Claudeに渡せるようになります。本記事ではIDE連携のセットアップから日常的な使い方までを、初学者向けに順を追って解説します。

この記事で学べること:

  • VS Code拡張とJetBrainsプラグインのインストール方法
  • IDEとClaude Code CLIの紐付けの仕組み
  • 選択範囲・差分・診断情報をClaudeに共有する方法
  • よくあるトラブルとその回避策

Claude CodeのIDE連携とは

Claude CodeのIDE連携は、CLI本体に「IDE側の状態(開いているファイル、選択範囲、Lintエラーなど)」を渡すための薄いブリッジとして機能します。CLIが主役で、IDE拡張は補助的な位置づけです。これにより、エディタで選択したコードを即座に文脈としてClaudeに送ったり、Claudeが提案した変更を差分ビューで確認したりできるようになります。

対応IDEは大きく分けて2系統です。

  • VS Code系: VS Code本体、Cursor、Windsurf、VSCodium
  • JetBrains系: IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStorm、GoLand、RubyMine、PhpStorm、Android Studio

どちらもバックエンドは同じClaude Code CLIなので、認証やモデル設定はCLI側で一度行えば共有されます。

事前準備: CLIのインストールと認証

IDE連携の前に、まずCLI本体を導入します。Node.js 18以上が必要です。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code
claude --version

初回起動時にAnthropicアカウントでの認証が走ります。

claude

ブラウザが開き、APIキーまたはClaude.aiアカウントでのログインを求められます。認証情報は ~/.claude/ 配下に保存されるため、IDE拡張側で再ログインする必要はありません。

動作確認として、適当なリポジトリで以下を実行してみます。

cd ~/projects/my-app
claude "このリポジトリの構成を3行で説明して"

ここまで動けば、IDE連携の準備は整っています。

VS Codeでの導入手順

VS Codeの場合、最も簡単な方法は統合ターミナルからCLIを起動することです。VS Codeのターミナル(Ctrl+\``)で claude` を実行すると、拡張が自動でインストールされます。

手動でインストールする場合は、拡張機能パネルで「Claude Code」を検索し、Anthropic公式のものを選択します。

インストール後に利用できる主な機能は次の通りです。

  • 選択範囲の自動共有: エディタで選択した行範囲が、CLIへのプロンプトに自動で添付される
  • 差分プレビュー: Claudeが提案したファイル変更がVS Codeのdiffビューで開く
  • 診断情報の共有: ESLintやTypeScriptのエラーがClaudeに渡される

キーボードショートカットの例:

Cmd+Esc (Mac) / Ctrl+Esc (Win/Linux)  → Claude Codeを起動
Cmd+Option+K                          → 選択範囲をプロンプトに挿入

ショートカットは Code > Settings > Keyboard Shortcuts から「Claude Code」で検索すると一覧で確認・変更できます。

JetBrains系IDEでの導入手順

JetBrains系では、Marketplaceからプラグインを導入します。

  1. Settings > Plugins > Marketplace を開く
  2. 「Claude Code」で検索
  3. Anthropic公式のプラグインをインストール
  4. IDEを再起動

再起動後、ツールウィンドウに「Claude Code」が追加されます。VS Code版と同様に、内部ターミナルで claude を実行する方式でも自動的にプラグインがアクティブになります。

JetBrains版で特に便利なのは、リファクタリング系の操作との組み合わせです。たとえば対象クラスをエディタで開き、選択範囲を指定した状態で次のように依頼できます。

選択したメソッドを純粋関数に分解し、ユニットテストを追加して

Claudeが生成した変更はIDEのdiffビューに表示され、ファイル単位で承認・却下が可能です。Gitの作業ツリーを汚さずに試行錯誤できる点が、CLIだけで使う場合との大きな違いです。

日常的な使い方とTips

IDE連携を活かす典型的なワークフローをいくつか紹介します。

1. エラー箇所をその場で質問する

Lintやコンパイラが指摘した行を選択し、このエラーの原因と修正案を教えて と依頼すると、診断情報も合わせて送信されます。

2. 差分単位でレビューする

claude "git diffの内容をレビューして、潜在的なバグを指摘して"

IDEから起動していれば、現在のブランチの差分が文脈として共有されます。

3. プロジェクト固有のルールを CLAUDE.md に書く

リポジトリ直下に CLAUDE.md を置くと、IDE経由でもCLI経由でも自動で読み込まれます。命名規約・テスト方針・禁止事項などを書いておくと、提案の質が安定します。

# プロジェクトルール
- TypeScript strict mode
- テストはVitest
- any型は禁止

トラブルシューティング

よくある問題と対処法をまとめます。

  • 拡張が認識されない: IDEの統合ターミナルから claude を一度起動すると、拡張が自動で有効化されることが多いです
  • 認証エラーが出る: claude logout 後に再度 claude を起動して再認証します
  • 選択範囲が渡らない: 外部ターミナルから起動している場合はIDE連携が効きません。必ずIDE内蔵ターミナルから起動するのが推奨されています
  • JetBrainsでプラグインが見つからない: IDEのバージョンが古い可能性があります。最新版へのアップデート後に再検索してください

詳細なドキュメントはAnthropic公式の https://docs.claude.com/claude-code で確認できます。

まとめ

Claude CodeのIDE連携は、CLIの強力さをそのままに、エディタの文脈情報を活かせる軽量なブリッジです。VS Code・JetBrainsともにインストールは数分で完了し、選択範囲の共有・差分プレビュー・診断情報の連携といった機能がすぐに使えるようになります。まずはIDEの内蔵ターミナルで claude を起動するところから始め、CLAUDE.md でプロジェクトルールを整備していくのが、無理なく日常開発に組み込む第一歩としておすすめです。